出版物を日本語で表現するためのフォントのあり方として、過去これまで培ってきたDTPのビットマップフォント、PostScript、OCF、CIDという流れがあって、これからはOpenTypeとPDF/X-1aで電子入稿というワークフローがごくごく普通の環境になってくると思います。そのときに最も重要になってくるのはフォントの使い勝手ですね。LETSの契約ライセンスを結んでいるユーザー同士であれば、フォントの有無を意識せずにLETSで提供されるフォントはどれでも使えます。また、Mac OS X、Mac OS 9、WindowsなどプラットフォームやOS環境に違いがあってもデザインレベルでの互換は取れます。LETSはフォントの流通形態だけでなく、出版におけるフォントのユーザービリティと言ったらいいんでしょうか。そのモデルケースを作って、それが今カタチになっていると思います。制限なく使えてストレスを感じさせないLETS。これは出版界にとって非常に有意義な存在ですね。
■過去の資産がスムーズに再利用できるLETS
絵本の制作に長く携わっていると必ずあることですが、過去に制作した本の再販のため、例えば昔のスーラPlus(OCFフォント)で組んだデータがほしいという依頼があります。わずかな改訂なら在版データを再利用すれば簡単に済むことかもしれませんが、制作時のOS、アプリケーションやフォントのバージョンなど、環境が異なる場合は互換が取れないことも多く、正確に再現できません。デジタルデータはデータ的には劣化しませんが、バージョン的に陳腐化してしまうんですね。現在ほとんどのフォントベンダーではOCFフォントの販売を終了し、サポートも打ち切られている状況にありますが、フォントワークスはLETSでOCFフォントも提供・サポートしているため、過去の資産・在版データが再利用できて大変助かっています。Mac OS Xの場合でもClassic環境で使用できますしね。