■Mac OS 9からXへの移行を機にLETS導入を決定
LETS導入を決めた最大のポイントは価格とLETSのコンセプトです。弊社はパブリッシャーですが、実際に制作をしなければならない立場でもありますので、当然ながら世の中の、いわゆる出版を含めたDTP環境が動きつつある状況の中で、私達自身もMac OS 9からXへの移行を含め、いずれ動いていかなければなりません。そのような背景を考えたときに、そもそもこれまで利用してきたフォントにこだわる必要があるのだろうか、という疑問が湧き、そこで「LETS」を採用するかどうか検討しました。実際に比較検討した結果、LETSに多くのメリットがあるのは一目瞭然でした。
ちょうどいくつかの雑誌が統合される中で、CIDフォント環境でもよかったのですが、やはり将来的にはOpenTypeフォントを使っていきたいという意向がありました。しかし、バージョンアップにしても、プラスαで購入するとしても結構な投資額が必要となりますから、コスト面を考えると現実的には厳しいものがあります。そこで、前述のとおりこれまで10年使ってきた他社のOpenTypeフォント購入とLETS導入を比較検討した結果、特に管理面・コスト面がLETS導入の大きな決め手となりました。さらに全書体、全種類のフォーマットが使えるというメリットの他、今後OpenTypeフォントの文字セットがAdobe Japan 1-5、1-6と進んでも「常に新しいバージョンが自動的に提供される」=「バージョンアップの費用や面倒な手続きが必要がない」というシステムにはとても魅力を感じています。また、標準的な必要書体は全てファミリー展開され、ウェイトが揃っているため非常に使いやすいですね。
■近い将来OpenTypeフォントへ移行
「Mac Fan」は現状、Adobe InDesign 2.0、CIDフォント環境で制作を行っていますが、デザイナーや印刷会社など取引先との調整を図りながら、本年9月末発売号からはMac OS X、OpenTypeフォント、Adobe InDesign CSなどの最新の環境へ全面的に移行していくつもりです。実際に8月末発売号より部分的に前述した最新の環境で制作を行い、PDF/X-1aで入稿を開始する予定です。OpenTypeフォントは使いはじめたばかりで、まだ全てを理解できているわけではありませんが、異体字切換などOpenTypeフォント独自の機能・メリットをフルに活用できるよう今後勉強しながらすすめていきたいと思います。